前半
2017 人間の土地b.esta337(まつりのあとに 新芸術校)
2018 新芸術校 修了展
2019 49展 立川メゾンN(立川のやつだ〜)
2019 個展 五反田さくらテラスギャラリー
2022スターニャンと平和な動物園 PEACE
2022スターニャンと秘密の家 経堂アトリエ
2023スターニャンと仲間たち 経堂アトリエ
2022〜2024 ワークショップ開催 わくわくおさんぽアートフェス 夢の島熱帯植物館
絵が上手くなりましたね
後半
パートナーの名前をちゃんと書くということ
家族と応援、信頼(搾取になってしまうとつらい)
(たぶん話がぎゅうぎゅうになってしまうので触れられないかもなのですが、最後の方にこういう質問もしたいなと思ってます
友杉洋子さんのぬいぐるみとアニメーションについて 洋子さんとお呼びして大丈夫ですか?洋子さんはアニメやぬいぐるみの時はお名前だされてると思いますが、制作活動はもともとされてたんですか?(ぬいぐるみもっていますが)素敵ですね。
「スターニャンと秘密の家」
集会所の光、あるいは星を猫とみなすこと
「猫が星になるので、「スターニャン」です。ありがとうございましたー!」
友杉は、創作中の絵本を紹介しながら、あるアートプロジェクトでの自己紹介をこのように締めくくったことがある。スターニャンとは、猫が星に変換されることによって誕生した、友杉による自己創作のキャラクターである。
スターニャンはいかにして誕生するのか。通常生きていたものが「星になる」と言えば、それは地上の生が終わること、つまり死を暗示する。しかし友杉はいつも猫が星に「なる」と言っているだけで、いかにしてなるのかというその方法については、「星になる」という言葉から人が一般的に連想する仕方とは限らない。聞くたびに異なる答えが返ってくる。実際、猫が星になったと言っても、スターニャンが地上で生活しているとも読める様子を描いた作品もある。また、本展では猫が夜に集会していて一匹の猫が突然現れたUFOに吸収され、スターニャンへと変換されるプロセスを描いたドローイングやアニメーション作品が展示されていたりする。スターニャンの誕生は、必ずしも猫の死と結びつくわけではない。
友杉の制作において重要なのは、いかにしてある動物がキャラクターへと変化するのかといったその方法ではなく、人が地上と空、現実と虚構的な存在を越境してまなざすことがあるという、その事実ではないだろうか。両者は分けて考えられるものではない。地上での現実的な生を営むために、人は空/虚構的な存在を必要とする。それは身近な死者、キャラクター、アイドルかもしれない。現代的には、地上/現実的なものと空/虚構的なものは分けて考えられやすい。そして後者が優勢になることが多い。空ばかり見ていて、言葉や身振りが地上の生から遊離していく。
今回展示されているメインの作品には、夜の空でスターニャンが誕生する様子の他に、地上で猫が集会する様子が同時に描かれている。制作過程で友杉に聞いた話によれば、猫は人間が活動していない時間帯に、お互いの縄張りを確認したり仲を深めたりするために集会を開いている。そして、自分たちの集会所に人間が接近してくるようになると、集まる場所を変えることもある。そこには遠隔技術によるメッセージのやりとりや、待ち合わせなどはない。猫の集会を支えるのは、猫同士の親密圏と集会所の光だけである。
空の光ばかりではなく、地上にある光を整えることに目を向けてみれば、空模様も変わるだろうか。
長谷川祐輔